慣れない赤ちゃんのお世話と、夜泣き対応の不規則な日々にママはかなり大変ですが、生活に少し慣れてくると自分の時間ができるようになりますよね。
女性が若い年齢で1年前後の長期休暇がとれるのは産休・育休時くらいです。
なんとかこの期間をもっと有効に使えないか育休中に資格取得に励んだ私です。
この記事では、勉強時間に限りがある「育休中」に取り組みやすい資格を5つピックアップしました。
無理せず、赤ちゃん優先で、それでいて自分のスキルアップも目指す欲張りな母ちゃん…ウェルカムです!
育休中に勉強しておくと便利な資格5選
自分一人の優雅な休暇ではないし、生活スタイルも変わり思うようにいかない環境のため、『取得しやすい』・『役に立つ』この2点に絞ってオススメの資格を紹介したいと思います。
ファイナンシャルプランナー3級
お金や税務、社会保障など生きていくうえで知っていると役に立つ勉強ができるのが『ファイナンシャルプランナー(FP)』の資格です。
主な内容としては以下の通りです。
一見難しそうな言葉が並んでいますが、内容をみると貯蓄や投資、年金や税金など身近なことばかりです。
特に育休中のママが気になる「教育資金」や「住宅資金」を見据えたプランニングや、両親などの「相続」などの知識を得られるためとてもオススメ。
税金は苦手だけど、FPの勉強で好きになったよ!
金融業界で働きたい方は必須の資格で、FP2級以上の知識は最低限備えたいところですが、そうでなければ3級で十分です。
むしろ3級から勉強をしたほうが基礎を学べるのでいいかもしれません。
・学科試験120分、実技試験60分
・試験料:各3,000円
・学科試験合格点:36点/60点中(60%)
・FP3級合格率:50~80%
・勉強時間80時間~100時間程度
FPは国家資格ですが、このデータを見てわかる通り3級は比較的難易度が低め。
データによる勉強時間はママさんにとってあまり参考になりませんが、スキマ時間と夜の時間が取れれば3ヶ月ほどあれば理解できます。
勉強時間が限られているママさんでも、身近な内容であることもあり取り組みやすい条件です。
どうせやるなら受かりたいしね!
3級を含め、FPの試験は『日本FP協会』と『金融財政事情研究所(きんざい)』の2種類が存在しますが、どちらも国家試験であり優劣はありません。
受験料や受験日、学科試験をはじめ、合格点が6割以上としている点も同じです。
私はFP協会で受験しましたが、調べたところどうやら実技試験の内容が異なるようです。
試験期間 | 実技科目 |
PF協会 | 資産設計提案業務 |
きんざい | 個人資産相談業務 |
きんざい | 保険資産相談業務 |
実技試験の内容は「資産設計提案」や「個人資産相談」、「保険資産相談」がありますが、一般的には「資産設計」や「個人資産」のテーマが身近でしょう。
なんだか難しそう…と感じますが、実は合格率が80%というデータもあり簡単です。
面接ではなく筆記なので安心して!
少し熱弁してしまいましたが、FP3級は「育休中」に合格が目指せて、かつ生活にも「役立つ」といったメリットだらけなのでぜひ候補の一つとして検討してみてください。
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また、私が育休中にFP2級を受験した記事もありますので、よかったら参考にしてみてくださいね。
【FP2級】育休中に独学で合格した体験談!勉強時間や参考書をご紹介】
簿記3級
簿記は企業の経営の状況や資産などを管理するもので、経理関係のお仕事では必須の資格です。
会社の経営をしていたり、経理のお仕事をしていない限りあまり目にするものではありません。
しかしFPと同様、資産の管理や家計を含めたお金の動きを把握する際に、知っておくと便利な分野です。
これらの言葉だけを見てもなんのことかよくわかりませんが、結局のところ会社(または個人)のお金の動きを記録しているだけです。
自分には関係ないと思いがちですが、会社であっても家計であっても収支の管理の方法はほぼ同じ。
お金の動きが見えると節約もしやすくなります。
家計簿のでかい版って感じ?
この簿記も3級であれば未経験の初心者でも難易度が低く、挑戦しやすい資格です。
・筆記試験60分
・試験料:2,850円
・ネット受験もしくは会場受験
・簿記3級合格率:約50%
・勉強時間:100時間程度
合格率だけを見ると50%となんとも微妙な数字ではありますが、2~3ヶ月ほどで合格ができる可能性があるという点は魅力的でしょう。
コツをつかめば数字がかわるだけでやり方は同じだからね!
もし復帰する仕事にも関係なければそれほど重視しないかもしれませんが、「転職の可能性がある」「資格が欲しい」「個人事業主になる可能性がある」という方には強く勧めます。
今後使わないとしても、理解できる・仕組みがなんとなくわかっているというだけ格段に得だからです。
合格率が低く難易度は低めですが、採用の際には簿記の資格を高く評価してくれる企業は多いですよ。
初心者の私が簿記3級を受験した体験談もありますので、よかったら参考にしてください。
【簿記3級に独学合格!知識なしの私が育中の2ヵ月で受かった勉強法】
秘書技能検定
秘書検定は社会人が身に付けておきたい常識やマナーの知識を身に付けられる試験です。
生活の中で役立つことはもちろん、電話や来客の対応などビジネスマナーも含まれているため学んでおいて損はありません。
笑ってごまかせているのも20代まで。30代に入り、今まで以上にマナーや常識について意識するようになりますよね。
知らなかったことはもちろんですが、間違って認識していたことなど予想外の気づきもあるため秘書検定は非常に勉強になります。
秘書検定は日常で使うシーンが多かったり、会社で教わっていたりするため新しく覚えることは少なく、それほど勉強時間を費やさずに済みます。
初見でも2級の合格を目指せるでしょう。
履歴書に書くなら2級のほうが見栄えが良いね。
・筆記試験120分
・試験料:4,100円
・秘書検定2級級合格率:約50%
・勉強時間:時間50程度
合格率は50%ですが、これは学生を含んでいますからそんなもんかなと思います。社会人だけなら80%くらいはあるかな。
育休中のママさんでも、上手に時間を活用すれば1~2ヶ月ほどで一通り理解ができますよ。
秘書のお仕事に興味がある方はもちろん、社会人である上で身に付けておきたいスキルがギュッと詰まった試験なのでおすすめです。
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TOEIC
今では英語の資格と聞いて一番に思い浮かべるであろうこのTOEIC。今では英検よりも重視されています。
TOEICの良いところは、検定の結果が合否ではなく点数制であること。
せっかく時間を費やして勉強したのに不合格で何も残らなかった…ということがありません。
点数によってレベルをはかるためシビアではありますが、無駄がないといえるでしょう。
時間のない育休中でも英語の聞き流しはできますし、場合によっては赤ちゃんが起きているときに流しておくのもありです。
英才教育!
今はアプリやYouTubeなど無料でできる勉強ツールも数多くあり、節約中の育休ママにとっては気楽に勉強ができるかもしれません。
・リスニング46分/リーディング75分
・マークシート方式
・試験料:7,810円
・平均点:550点前後
受験料は比較的高いですが、不合格がなくムダになる心配がないため他の検定より安心感があります。
勉強時間はもともとの英語力や得意不得意にもよりますが、時間を費やせば費やしただけ高得点になっているというデータがあります。
ちなみに会社に評価されるバーは600点と言われてるよ。
評価基準となるTOEIC600点は、英検準2級~2級程度です。
もちろん業界によってこの基準はことなるので、転職や就職を考えている方は、必須レベルと確認しておくといいでしょう。
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食生活アドバイザー3級
食生活アドバイザーは、健康や栄養、ダイエットなど食に関する知識を身に付けられる民間の資格検定です。
結婚し、子どもが生まれると健康管理や食事の栄養バランスなど今まで以上に気を遣う環境になりますよね。
育休中のママにとっはて、まさに「今」必要としている知識かもしれません。
健康でいてほしい旦那さんのため、年を重ね健康面での意識が高まる両親のため、これから成長していく子どものため…。
自分のダイエットも。
生きていくうえでどんな人にも役に立つ、それが食の知識です。
身内の健康のために活かすことはもちろんですが、医療や介護、飲食業などで働いている方にも役立つでしょう。
・筆記試験:90分
・マークシート方式50問
・試験料:5,000円
・合格点:60点以上
・食生活アドバイザー3級級合格率:約65%
・勉強時間:2ヶ月~3ヶ月程度
問題がマークシートで合ったり、合格率が65%ほどであったりと心強いデータが残っています。
特に食に関しての接点が多いママさんであれば、それほど難しくありませんが、意識したことのなかった食品表示の内容やマーケットなど専門的な分野も含まれています。
難易度は高くありませんが、スキマ時間を利用して3ヶ月ほどの勉強は必要です。
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どうやって勉強する?
赤ちゃんのいる生活では勉強の仕方や取組み方は学生時代と同じという訳にはいきません。
勉強時間と体力に限りがあるため、無理せず自分に合った勉強法で取組むことが大事です。
独学で頑張る
自分でテキストや問題集を購入し、独学する方法。
育休中の勉強法としては一番に考える勉強法かと思います。
育児の隙間時間でできるし、費用が抑えられますよね。
また私自身も参考書を購入し、独学で資格取得をしたので資格の種類によっては独学でも十分です。
参考書を選択するという手間はありますが、赤ちゃんを抱っこして本屋に行き、ペラペラと中の様子を拝見。
読みやすそうな自分に合った参考書を見つければあとは自分次第です。
少し高めの参考書でも、他の方法に比べたら安いし自己投資として割り切りましょ。
通信講座を受講する
資格取得のために教材など必要な書類やサポートをしてくれる通信講座。
有名なところだと、ユーキャンやフォーサイトなどがあります。
独学では少し不安!という方は通信講座なら全て用意してくれるため、迷いなく勉強ができます。
実践が必要な資格の場合は、キットなども準備されていたりするのでかなり助かるかも。
テキストやテストなど定期的に提出するものがあったりするので、「勉強しなきゃ!」と背中を押してくれるもも良いところ。
また、費用が少し高めなので「費用が高かったから絶対資格取るぞ!」なんて気合が入るのも事実ですよね。
資格の学校に通う
資格の勉強で一番効率がいいのは、資格の授業をうけること。
学生であればこの選択肢もありますが、育休中はハッキリ言って難しいです。
夜よーく寝る赤ちゃんで、家族が赤ちゃんの面倒を見てくれるのであれば夜間の授業の参加も可能かもしれませんが、実際はなかなかキツイと思います。
産後の体力は驚くほど低下しているし、授乳や夜泣きの対応で睡眠時間が不規則な場合は寝れるときにしっかりと睡眠を取ったほうがいいからです。
そして何より費用が一番高い!
オススメの資格で挙げた5つのモノは正直学校に行かずとも取得が可能な資格なので、そこまで費用と体力を削らなくてもいいかと思います。
まとめ
育休中に取りやすいオススメ資格5つを紹介しました。
スキルアップの時間として育休中はとても有効だと思います。
ただ赤ちゃんとの生活の中で、思うように勉強時間が取れないのも事実。
良く寝る赤ちゃんもいれば、まったく寝ない赤ちゃんもいますもんね・・・。(我が子寝ないタイプでした笑)
勉強方法は赤ちゃんとママの体調を見ながら選び、取り組むのがいいと思います。
ただ人生全体を考えると、この若い年齢でこんなにも長いお休みはそうそうありません。
育休が終わり、職場復帰した後の生活は家事、育児、仕事・・・さらに時間に追われ資格の勉強なんてなかなか難しいのが現実。
赤ちゃんのお昼寝の時間や夜のお1人時間。
スマホでSNSポチポチしてる時間をスキルアップのために使うのもアリです!
気分転換にもなるのでオススメですよ~。
「あの時頑張っておいてよかった~!」と思えるよう、ぜひこの機会に何か一つ資格取得しちゃいましょう!