資格の勉強をしようと調べると必ず出てくる『日商簿記』。
簿記とは会社の経営状況を管理、計算、整理をして表にまとめることです。
日常生活ではなかなか目にすることのない決算書などを取り扱うため、初めての方は少し抵抗があるかもしれません。
しかし、まったく知識のない私でも育休中の2ヶ月で慣れ、合格することができました。
全く無知な私がなぜ簿記を選んだのか、抵抗があったスタートをどう乗り切ったのか・・・
これから簿記3級を受けようかな~と迷っている方の参考になればと勉強法をご紹介します。
知識ゼロの私が簿記を選んだ3つの理由

普通経験のある資格に手を出すものなのですが、私はあえて無知の分野に挑戦してみることにしました。
それはなぜか?
3つの理由があります。
難易度が低かった

「資格と言ったら」で上位に出てくるものの中で、難易度が低いものを選びました。
とりあえず社会人として持っていて損はないだろう!というところで簿記3級を選択。
難易度は40%~60%。
やれば受かりそうだけど、やらないと落ちる・・・といういいラインだなと思ったんです。
実際の簿記3級の過去の合格率はこんな感じ。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
157(2021.2.28) | 70,748名 | 59,747名 | 40,129名 | 67.2% |
156(2020.11.15) | 77,064名 | 64,655名 | 30,654名 | 47.4% |
155(2020.6.14) | 中止 | |||
154(2020.2.23) | 100,690名 | 76,896名 | 37,744名 | 49.10% |
153(2019.11.17) | 99,820名 | 80,130名 | 34,519名 | 43.10% |
152(2019.6.9) | 91,662名 | 72,435名 | 40,624名 | 56.10% |
151(2019.2.24) | 104,357名 | 80,360名 | 44,302名 | 55.10% |
150(2018.11.18) | 111,657名 | 88,774名 | 38,884名 | 43.80% |
149(2018.6.10) | 101,173名 | 79,421名 | 35,189名 | 44.30% |
148(2018.2.25) | 102,212名 | 78,243名 | 38,246名 | 48.90% |
147(2017.11.19) | 113,559名 | 88,970名 | 35,868名 | 40.30% |
146(2017.6.11) | 102,077名 | 80,227名 | 40,880名 | 50.90% |
145(2017.2.26) | 105,356名 | 80,832名 | 38,289名 | 47.40% |
引用:日本商工会議所
少し波はありますが、合格率の平均は50%というところでしょうか。
なかなかきわどい数字ですよね。
挑戦のしがいがある!と、選びました。
どの仕事でも評価してもらいやすい

私の会社では指定された資格を取ると一時金がもらえる制度がありました。
そんなご褒美も微々たるものでしたが、どうせやるならもらってやろう!と(笑)。
しかし簿記の場合は一時金対象が2級から。
他の資格でも検討しましたが、なんせ難易度が高すぎる。
短期間では届きそうもなかったのでとりあえず『簿記』を選び、基礎を勉強するために3級にチャレンジすることにしました。
しかも簿記はとっても認知度が高い資格。
今後転職などキャリアアップしていくならこの資格は絶対無駄にはなりません。
経理のお仕事も視野に入れることができるし、今後もし経営の何かに携わることがあるときには会社の経営状況も表で理解することができます。
今役に立たなくても、自分自身の今後に使えるため簿記に決めました。
試験日が多かった

私が資格をとるのに重視している点のひとつが『受験日が多いこと』。
とくにこの時は育休中だったので、限られた期間で合格しなければなりません。
万が一不合格でも、再チャレンジしやすい受験日の多さで心決めました。
育休中に簿記3級に合格した勉強法

知識ゼロの私がどうやって簿記の勉強したのかご紹介します。
まず掴みは『YouTube』

「簿記を受ける!」と気合いを入れて参考書を購入したのは普通の流れ。
本屋さんでパラパラ自分に合いそうなものを選び買ったつもりでしたが、やはり未経験の分野のためサッパリわかりません。
全く勉強する気になれず、「どうしよう・・・」と思いなんとなくYouTubeで「簿記3級」を検索をしたら、めちゃくちゃいいチャンネルを発見しました!!
このふくしまさんの動画・・・
本当にマジでスーパー良かった!!!
参考書は買ったが、分からなすぎて試験を諦めようと思ったときに見つけたチャンネルなのですが、めちゃくちゃわかりやすい。
私が合格できたのもふくしまさんのおかげだと言っても過言ではありません。

ふくしまさんアリガトウ♪
「知識ゼロの人が簿記の試験に受かるための動画」とのことで、私のような人にピッタリです。
最初は流し目でなんとなく見ていたのですが、だんだん理解できてきて楽しくなってきたんです。
ちょっと理解できたな~と思った後に参考書を読むと・・・・
なんと。
全く理解できなかったはずが・・・わかる!!!
それからというもの、シリーズ化しているふくしまさんの動画をまず最後まで一通り見ることに徹しました。
隙間時間は『アプリ』

YouTubeを見て、赤ちゃんのお世話して、家事などなどしているとしばらくは隙間時間しかありません。
そんな時はやっぱりスマホの『アプリ』。
私はこれを使っていました。
なんとこのアプリ、難しい計算問題はいっさいありません。
とにかく基礎の『仕分け』に特化していて、自分が苦手なものや間違えたものを記録して何度も挑戦できます。
最初はまったく分からなかったこのアプリも、ふくしまさんの動画を見てから挑戦するとだんだん理解できるようになってきました。
赤ちゃんのお昼寝タイムに動画を見て、隙間時間や寝る前布団の中でアプリ・・・
隙間時間を活用するなら、アプリは外せない勉強アイテムです!
このアプリの『パブロフ』シリーズは参考書も出していますよ。
最後はやっぱり『問題集』

YouTubeやスマホアプリでイマドキな勉強をしていましたが、やはり最後は問題集です。
参考書についている問題集や模擬テスト、過去問題などひたすら解きました。
この頃には完璧ではないものの、理解はできているので問題集に抵抗はまったくなく取り組めるようになっていました。
商工会議所の簿記試験のページには各級の『サンプル問題』も載っているので、プリントアウトし勉強に使いました。
資格取得にかかったお金と時間

合格までにかかったお金と、時間は以下の通りです。
参考書
参考書は2冊買いました。
と、言うより2冊買うハメになってしまったというほうが正しいかもしれません。
最初に良さそうだな~と思って購入したこちら。
しかし勉強しながらなんとなくわかりにくいところが多く感じ、私には合わないかも・・・と思い別の参考書を買いました。

そういう時もあるよね(笑)
私に使った参考書はこちら。
実は簿記の資格を取ったのは2人目の育休中で、1人目の育休中にはFPを取りました。
その時に使った参考書もこの『みんなが欲しかったシリーズ』。
合格できた!といういい印象があるからなのか、単純に自分に合ったのか分かりませんが、私はこちらの方が使いやすかったです。
勉強時間

2人目の育休中の勉強時間はこの通り。
<勉強時間>
平日1時間~2時間
休日2時間~3時間
<勉強期間>
約2ヶ月
単純に計算すると、勉強時間は約160時間。
とはいっても半分以上はYouTubeとアプリです。
試験前の2週間を集中的に問題集を解いたイメージです。
基本の仕分けの理解が大事!!
参考:資格の学校・通信教育

実は試験日前に資格学校の無料授業が受けられると情報を得て、1回2時間ほどの授業に参加しました。
申込んだ商工会議所からの情報だったか、参考書に挟まっていた資料だったのか忘れてしまいましたが、無料となれば参加しない手はありません!
ちなみにその学校は有名な『資格の大原』。
せっかくなら受けてみたい!とその時間帯だけ子供たちをパパに任せ、張り切って行ったのを覚えています。

大人になってからの学校ってちょっとワクワクしたよ。
ちゃんと勉強する!という前向きな授業なので、本当に身につきます。
学生のころのイヤイヤ授業をうけていたのとは、まったく別物(笑)。
1回きりの無料授業でしたが、プロの解き方・裏技たるものを教えてくれてとっても勉強になりました。
無料で参加できる試験の授業は、ぜひ参加してみてください!
自分がつまずいていた箇所が別の方法でスッキリするかもしれません。
そして思ったのは、今回以上の難易度の資格については独学では難しいこともあるだろうな・・・ということ。
無料の授業がとても役に立ち、もし上手く勉強ができない時には資格の学校や通信教育もアリだなと思いました。
やはり合格者を多数出してる勉強方法やコツって違います。
リアルな試験の傾向も教えてくれるので、独学より合格への道は確かに近いと感じました。
オススメ参考書

私が使った参考書は少しお話しましたが、簿記3級の人気参考書をご紹介します。
<みんなが欲しかった!シリーズ>
私が信じてやまないこのシリーズ!
カラーだけどごちゃごちゃしてなくて見やすいです。
<スッキリわかるシリーズ>
実はこのシリーズが人気NO.1なのです!
かわいいキャラクターが図で解説してくれて、いい意味で参考書らしくない入りやすいデザインです。
<TACよくわかるシリーズ>
問題集といえば!のTACさん。
想定問題がよく当たると噂のこのシリーズは、残り少ない試験までの時間はこの問題集を解きまくる!人も多いよう。
未経験の私からみた簿記試験の感想
知識ゼロの私が簿記の勉強して受験した感想です。
一言でいえば簿記も『3級』なら無理じゃない!ってこと。
慣れれば簡単だった

本当にスタートの印象がわるかった簿記でしたが、ふくしまさんの動画のおかげでなんとか始めることができました。
最初はスッキリしない点も多かったのですが、これはもう慣れ!!

正直理解するより先に「こういうものだ!」と割り切って進めていったよ。
あとあと理解ができてきて、スッキリしていく感じでした。
最初は慣れて、暗記していく形だったようにも思えます。
それからは、仕分けと問題に慣れればもう何も怖くありません。
「あ~きたきた。コレね。」みたいな。
ただ、本当に慣れなので3級を受けて時間が空いてしまった今、間隔を取り戻すのに時間がかかり2級に手をつけられていません。
なんだったら、賭けで2級も一緒に受験してしまえばよかったな~と後悔しています。
問題集・過去問やっててよかった

最後はやっぱり問題集をとにかく解くこと!
これは本当にやっておいてよかったと思います。
とにかく仕分けして、計算して、書く。×100!!
この作業の繰り返しのなので、頭と目と手で覚えた感じでした。
過去問題で問題の出方や、配点などもしっかり把握し、どの問題を優先すべきかも判断できるようになります。
とにかく時間との勝負なので、時間を測り採点し、復習し・・・この繰り返しは本番で緊張しなかった1番のポイントかもしれません。
短期間でも高確率で取得できる資格と実感した

なんども言いますが、知識ゼロ、まったく無知の私でも2ヶ月で合格できました。
中には1ヶ月でも合格できた!なんて方もいます。
未経験から始めたこの試験は、とても挑戦しがいがあったな~と感じています。
約1年という限られた育休の中で、資格取得を考えているなら簿記3級はかなりオススメ。
難易度と試験日の多さ、またスキルアップにもなるので候補の一つにいれるべき資格だと思います。
まとめ
育休中に知識ゼロの私が簿記3級に合格した勉強法でした。
まずYouTube⇒隙間時間にアプリ⇒最後に問題集。
この流れで問題を解くことのできるレベルまでいくことができます。
限られた時間で、また赤ちゃんがいる中での勉強はなかなか上手くいかないこともあるでしょう。
日々の生活を重視しながら、隙間時間で取得しやすい簿記3級は育休中でも取りやすい資格。
ぜひチャレンジしてみてください!
とりあえずふくしまさんのYouTube見てみたら前に進めるかも・・・♪